収録を終えてのご感想をお教えください。(演じられたキャラクターへの印象など)
小松:
前回は土岐さんと一緒に収録出来なかったんですけど、今回は若干の絡みがあるということで(笑)一緒に録れて良かったなと思いますし、亜武ちゃん怖いなと思いましたね(笑)なんかギラッと出るところがギャップが凄いなと思ったし、小山田の気持ちになってちょっとビクビクしてましたね(笑)
土岐:
小松君は多分、亜武ちゃんみたいな女性苦手だよね(笑)
小松:
そうですね(笑)でもいい感じに気持ちが作れて良かったなと思います。
土岐:
僕はほどほどに弄べたので(笑)亜武ちゃんは本当にキャラ性というか、おてんばでサバサバしたような、でも一歩踏み込む力とかコミュニケーション能力も高くて、ああいう人間は男女関係なく大好きなので、今回も演じさせて頂いてすごく楽しかったです。
獄寺さんが銭湯に紐パンを履いていき焦っていますが、ご自身が最近焦るような出来事などがありましたら教えてください。
小松:
僕は辛いものが苦手なんですけど、コンビニでからあげをいつも買っていて、某伝説ゲームのコラボ商品が売っていたんですよ。そのパッケージが半分緑で半分赤いんですけど、入店した時に緑の側しか見えなくて「新商品が出てる!」と思ってそれを購入して食べたら、めちゃくちゃ辛かったんですよ。よくよく見たら「辛いものが苦手な人はご注意ください」ということが書いてあったんですけど、それに気付かず自分の視野の狭さを痛感しましたね。やはり、人を見るにしてもからあげを見るにしても側面を片側から見てはいけない。
土岐:
言葉通り、側面だけではいけない、物事を真っ直ぐ捉えないといけないってことですね(笑)
小松:
(笑)でもそれは焦りましたね。本当に辛いもの苦手だから、半分食べてその日の仕事に支障出るなと思ったので、一回取っておいて、夜に頑張って汗ダラダラになりながら食べました。
土岐:
そんな支障が出るレベルのもの無理に食べるなよ(笑)
小松:
いやまぁ福岡で残すなっていう教えで育ってきたので。
土岐:
それは確かにね、食べきることは大事だよね。
小松:
俺はあんまり焦ってる土岐さん見たことないですけどね。
土岐:
先日、焦ったけど面白かったのが、たまに役者であることを気付いてくださる方がいらっしゃるんですけど、とある後輩役者さんと飲みに行ったときに、客引きの方が結構いて、飲み屋探しながらスルーしていたんですけど、とあるお二人の客引きの方が「すいませんお兄さん30分…」って話しかけてきたときに、隣の女性の方が「ねぇ!あの人せいゆっ…」まで聞こえたんですよ。でもその場はスルーしてて、そしたら10mくらい離れたところで後ろから「30分だけいかがですかー!」ってそこからまた勧誘されて(笑)その客引きの子も逞しいなと思って(笑)行かなかったけどナイスガッツと思いましたね(笑)
獄寺さん達は東京観光をしていますが、東京のオススメの観光地・スポットを教えて下さい。
小松:
僕も福岡県から出てきたので東京って基本的には、地方民・田舎民にとっては落ち着かないところだらけなんですけど、郊外なら少し落ち着くんですよね。でも特に落ち着くのは、上京したての当時の僕にとっては浅草の方でしたね。だから田舎から出てきた人は一回浅草に行った方が良いと思います(笑)街並みとかが落ち着くんですよね。
小松:
そうそう、もっと都心から離れたらいいんでしょうけどね。色々周って、どこも落ち着かなくて最終的に浅草が落ち着いたので地元感があっておススメですね。
土岐:
そうだなー、でも一番東京って思えるのは渋谷とかなのではと思いますけどね。渋谷駅って「世界の使われてる駅の人口ランキング」、「一日の人口が往来するランキング」の上から数えて全部日本の駅なんだって、世界ランキングだよ!?新宿・渋谷・上野らへんがトップなの!それが、日本じゃなくて世界規模なんだって!しかも今ちょうどスクランブルスクエアなどで上から渋谷を眺めることも出来るので、人の歩く速度と人口密度とか、あの雑多な雰囲気を感じられるのは多分あのエリアだけなんじゃないかなと思うので。
土岐:
そうそうそう、あそこは歩かなくていいけど、見るだけならいいかなって思うので、渋谷かな。個人的には秋葉原ですけど。
土岐:
歩行者天国の日の秋葉原と銀座はやっぱり見ていて楽しいなって思いますし、平日の銀座なんてもう…凄いなって(笑)路肩に止まっている車も高級車ばかりだし、そういうのも含めて渋谷・銀座・秋葉原あたりですかね。
作中でよくお酒のシーンが出てきますがお酒は強いですか。また酔っ払うとどうなりますか。
小松:
僕は全くお酒が飲めないタイプなので小山田みたいに気持ち良くなれないっていうのはあって、二十歳すぎくらいのときは、劇団に行っているときや声優として最初に活動しはじめたときとかも、飲み会にたくさん誘っていただいて、頑張って飲んでいたんですけど、本当に飲めるようにならなくて、「どうやったら美味しく飲めるんですか」って人に聞いたりお酒が強くなる方法とかを調べたりしたんですけど、一度、めちゃくちゃ運動して汗かいた後に生ビールをノドでゴクゴクって飲んでみたら美味しさに気付くかもしれないと思って、一日ずっと運動して汗ダラダラで喉カラカラの夜に缶ビールを飲んでみたら、めちゃくちゃ美味しくなかったんですよ。それで、僕は本当にお酒が美味しく感じないんだなって諦めましたね。アレルギーとかではないんですけど。とにかく味が美味しくない。しかも、お酒を飲んでも気分よくなれないので、一緒に飲んでいる人とかも「大丈夫か?」って心配されるので、楽しい空間にならないから、次第に周りも「ジュースで良いよ」ってなりますね。
土岐:
飲みたいって思う時あるの?場の空気とかで僕も飲みたいなみたいな。
小松:
僕はならないですね。お酒を飲んでも盛り下げるだけだから、まだジュースを飲んでいた方が気も使えるし、その方がテンションも高いというか、あとコーラが美味しいので(笑)それ以上の飲み物は要らないかな。
小松:
でも最近サウナで整ったら酔っぱらってる感じになるって事に気付きました。すごいお酒が好きな声優友達と一緒にサウナに行って、僕がサウナで「あー、気持ちいいですね」って言ったら「それが酔っている感じだよ」って言われて。
小松:
でもいつも酔っている人の意見なんで「そうなんですねーハハハ」とか言いながら、「なんか笑けてきますねー」とか言いながら。
小松:
そうなんですかね、でもなんとなく楽しいみたいな(笑)
土岐:
直ちに水を飲んで頂きたい(笑)命と隣り合わせだね(笑)
小松:
(笑)でも僕は一生飲まずに生きていこうと思います(笑)
土岐:
僕はそうですね、二十歳の頃にはビール大好きでしたね。
土岐:
お酒大好きなんですよ。それこそお仕事始めたころからお世話になっている声優の先輩でもあり友人の方がいるんですけど、その人と飲んでると18時くらいから夜中の2,3時まで飲んじゃいますね。ガバガバ飲むっていうよりも話しながら飲んでいて、気付いたら3件目4件目行っているみたいな。でも、自分のペースを知っているから二日酔いになることもあんまりないです。この間もイベントの後に声優友達の家に集まって、お酒を飲んで、その方は「記憶がない」って言ってたんですけど、僕は覚えてて、最後になぜかハグをしてたんですよ(笑)「頑張ろうな!」みたいな(笑)
土岐:
僕は結構色んな人と飲むのが好きで、ただ、大勢で飲むっていうよりも多くても4~5人で小さなところで卓を囲って、皆で一つの話題で色んなことを話す感じが好きですね。それこそ、この間も伊東健人さんと僕と、あと二人役者さんで「脱毛」について話しました(笑)「痛いのよ、このゾーンが!」みたいなこと言いながら、おススメの脱毛サロンをみんなで検索したりして(笑)そういういろんな話を二転三転させながらウダウダと話しているっていう環境がすごく好きなので、そこには別にお酒とかがなくても、全員の声が聞こえる人数で飲む空気感が好きなので色んな人と飲みますね。すぐにむくんじゃうんですけどね。
土岐:
本当にそうなんですよ(笑)毎日、家で一人でも飲むので。レモンサワーの原液が一カ月で何十本ってなくなるので…この話は長くなるんですけど(笑)
土岐:
最初、コロナ禍のときにビール飲んでて、これだと多分どんどん太っていっちゃうなと思って、缶チューハイに切り替えたんですけど、缶チューハイの缶を毎回潰すのが面倒くさいなって思って、そこからレモンサワーの原液にしようと思って変えました。レモンサワーの缶と原液でカロリーが違うの。
土岐:
甘さが違うんですよ。原液の方が甘さ控えめなので太りづらいんですよ。
猿渡と可児は関西弁を話していますが、伝わらなかった言葉・方言、初めて知った方言はありますか。
土岐:
父親がずっと使っていた「お茶をしばく」って言葉が元をたどると関西発祥っていうのは知らなかったですね。喫茶店に入ってゆっくりすることを昔の方たちは「お茶をしばく」って言うんですよ。この仕事を始めてSNSで言ったら「なにそれ?」って言われてそこで知りましたね。僕は東京なので、逆にこっちで当たり前のように使っていた言葉が、関東近辺で出来た言葉ではなかったんだみたいなことはありますね。
小松:
たしかに。俺は福岡なんですけど、関西の方が割と近いというか、四国とかで自分で活動していたこともあるので、関西弁ってメディアでも割とお笑い芸人さんとかが使ってたりするので、中々伝わらない言葉ってないかもしれないですね。逆に東京に出て来て、伝わらなくて気付いたみたいなことがいくつかありますね、福岡なまりみたいな。「ほうきで“はわく”」とかは福岡では掃除することをそう言うんですよね。
小松:
そうなんですよ、「はく」だって聞いて、「吐く」と音も一緒じゃないですか、アクセントも一緒なんですよ。なんか関東人は非効率的だなと思って。「はわく」の方が良いのに。
土岐:
「掃く」と「吐く」は使うシチュエーション違うでしょ、察してって思いますけどね(笑)
小松:
(笑)あとは「背負う」ことを「からう」って言いますね。
小松:
「背負う」って言われたら分かるんですよ。だからこれに関してはこっちの方が非効率的なのかもしれない。なぜか同じ意味の「からう」がもう一個あるんで。
土岐:
物事を効率だけで考えるな!(笑)情緒を感じろ!(笑)でも、「からう」っていいね。
小松:
そうですね(笑)なんか流行ってほしいなって思いますね。
土岐:
でも他に「からう」っていう音の言葉ないよね。
小松:
ないんですよ。元々「バリ」とかそういう若者言葉って方言から来てたりするんですよね。福岡で「バリカタ」とか言うんですけど、若者も「“バリ”凄い」とか「“バリ”ウケる」とか最近使われてるじゃないですか。福岡では割と20年前くらいに使っていたんですけど、やっぱり少し遅れて関東で流行りましたね。
土岐:
「バリカタ」ってそんなに昔からあったんだ。
小松:
あります、あります!「バリカタ」っていう名称が普及したのは僕が二十歳くらいのときだったと思うんですけど、昔から「“バリ”固いのでお願いします」っていうのは方言として使っていました。
土岐:
なるほどね。最初は「バリカタ」って「“バリバリに”固い」って意味合いだと思ってたんだけど、「バリ」っていうのが「すごい」って意味なんだもんね?
小松:
そうなんですよ。多分まだ伝わっていない言葉とかが遅れて関東に行くんだろうなって。「“でたん”固い」とか、「“ばっさ”固い」とか言うんですよ。
小松:
「バリ」の上というか。上というか、感覚の問題なので「バリ」の方が凄いっていう人もいるかもしれないですけど、僕の感覚としては「“バリ”固い」よりも「“でたん”固い」からの「“ばっさ”固い」みたいな(笑)
土岐:
なるほどね!音の感じね!(笑)「めっちゃ」と「すごい」と「とっても」みたいなことでしょ?
小松:
そうですね!博多弁で言うと「~ばい」って優しいんですけど、「~たい」って強いんですよ。この差みたいなものって多分やっぱり地元の人しか分からないと思うんですけど。
土岐:
でも確かに、某博多芸人の方はその二つ使いこなしているもんね。「~でしょ?」っていうのと「~だよ!」みたいなそういう感覚の違いのときに使ってるもんね。
小松:
博多弁が可愛いって言われるんですけど、地元民からしたらきつい言葉にしか感じないときもありますよ。ギャルが使う言葉というか「しらんっちゃ、そげな」とか。
小松:
言うんですよ、それを可愛いと思ってこなかったので(笑)今そういう「~っちゃね」とか言うのが可愛いみたいな風習ありますけど。福岡の方言もすごく細かくて、僕は博多じゃないんですけど、博多の方は「~っちゃ」はあまり使わずに「~ばい」とか言っていますね。少し大分県寄りの地域だと僕のところに近いような「~っちゃね」とか言うようになります。
土岐:
なるほどね。例えばイメージなんだけど、飲み会のときに「最初は○○ばい」みたいなああいうオジサンっているの?
小松:
あれは世代の問題です。今はSNSも普及してちょっと関東との繋がりも以前に比べて密になったというか、昔は(九州が)今より閉鎖的な空間だったからこそっていうのもあると思うんですけど、昔の人は使うけど若い人は使わない方言が結構あって、「ばってん○○しようさ」とかは僕のおじいちゃんとかは全然言いますね。
土岐:
某名探偵作品に出てくる関西弁の方はコテコテすぎて逆に今の関西人にはエセに聞こえるって言いますよね。
土岐:
全然あってるんだって。だけど、あそこまでコテコテの高校生なんて今は絶対にいないから今の10代の子達が聴くと違和感なんだって。