佐藤:
楢崎役の佐藤拓也です。[fourth]ということで、今回は楢崎に気持ちが揺れ動いているJKが出てきちゃったりして(笑)
自分で演じていて思ったんですけど、「俺、こんなにも夏生以外の…というか異性に全く興味がないんだな」って思っちゃって(笑)
テストの時に、JKに対してあまりにもあまりな反応だったので自分でもちょっと驚きました。
江口:
寺島役の江口拓也です。収録の度にインタビューで言っていると思うんですけど、やっぱりこの現場は収録が始まると、「おっ、帰ってきたな」っていうこの作品ならでの空気感みたいなものがあって、スッと自分の中に役が降りてくる感じがするので、すごく「ただいま」みたいな気持ちになりましたね。
だから終始リラックスして楽しく演じることができました。
西山:
春川役の西山宏太朗です。お二人がメインの話を聴いて、二人が作り出す空気感がすごく特別なものに感じられて、何だかこう一視聴者みたいな気持ちになっちゃっている部分もあったりするんですけど(笑)
でも、そういう二人だからこそ、安心して相談できる春川くんの気持ちっていうのがすごく分かるなって、そんな風に感じましたね。
何だか[fourth]という歴史を感じる収録になりました(笑)
今回、4作目ということで、前作と比較して演じられたキャラクターへの印象の変化や、演じていて気を付けた点などがありましたらお教えください。
佐藤:
楢崎的には基本スタンスは変わってないんですけど、夏生からしてみればバイトとはいえ、いわゆる異性と楢崎が二人きりでいることに対してちょっと思うところがあったりしていて。
でも楢崎的には夏生がいてくれるからこそ、そのバイトも成立しているというか、夏生が家にいてくれることによって、人間らしい生活ができているんだなっていうのを感じていて。
どこか楢崎と夏生のパワーバランスみたいなものが、物語のスタートの頃と今とではちょっと違ってきているなと思っていて、4作目の今回、特に夏生がいてくれることのありがたさみたいなものを、生活の中でより感じられたなーなんて思いました。
江口:
寺島の中で、楢崎に対してもう好きが確実なものになっていつつ、信用とか信頼とかが100%だからこその、余裕さの中に芽生える嫉妬みたいなものをどこにぶつけていいのか分からない葛藤みたいなところが印象的でしたね。
あとは敢えて言わないみたいなものがどれくらいあって、どこをどう擦り合わせていくかみたいな、なかば結婚生活の上でのみたいな感じですね(笑)
江口:
そうそうそう(笑) ある種の安定感みたいなものがあって、何かすごくいいなーって思いますね。
西山:
今回、春川が一番変化が大きかったんじゃないかって思うんですけど、自分の気持ちを爆発させて、カミングアウトして。スッキリした後の春川っていうのは演じていてより気持ちが良かったといいますか、スルスルと言葉が出てくる感覚っていうものを、僕自身すごく感じられました。
だからと言って、今までの春川がぜんぶ仮面を被っていたとかそういうわけではなくて、それもそれで春川の一面であって、今のもっと楽になれた春川っていうのも新しい一面として見られて、全部ひっくるめて何だかすごく愛おしい子だなって感じました。
今回、後半になるにつれて、どんどん面倒見の良さみたいなところとかも見えてきて、そういうところとかもすごく可愛いなって思いましたね。
演じられていて特に印象に残ったセリフやシーンがありましたらお教えください。
佐藤:
楢崎さんが静かにブチギレるところですね(笑)
江口:
あはははは。いやー、すごかったですねー(笑)
佐藤:
先にシナリオを読んだ時に「なるほどー」って思ってて、その後に漫画を読んだんですけど、楢崎ってあんな顔するんですね。怖くて、最後の最後まで目とか表情が見れないです(笑)
楢崎は普段からあまり感情の機微を表に出さない人ではあるんですけど、そこの基本線はブレずに感情の濃さだけがズドンと落ち込むので、相手はバイト先の女子高生なんだけれども、「あー、地雷踏んじゃったねー」っていうシーンでしたね。
ある意味すごいセンシティブなことだし、夏生とお互いにそれまで口には出さなかったけれど、どこか心の隅っこで気にしつつ、敢えて言わずにいたところだと思うので、ああいった形でお互いに隠していたものを表面化させて話ができたので、結果としては良かったと思うんですけど、なかなか衝撃的なシーンだったなと思いました。
江口:
寺島はツンとしているところというか、分かりづらい部分が多いんですけど、感情や物事をストレートに言う対称的な女の子が出てきたことにより、過去に寺島がしたことと、希星ちゃんが現在していることとが重なった瞬間が印象的でしたね。
寺島の想いはあったけれど、それを隠しながら関係性を築こうとしてるっていうところが、またさらに可愛く思えたというか、そういったものをすごく感じましたね。
あと、やっぱり「一生不幸にする」っていい言葉ですよね。楢崎の「いいね、それ」っていう返しもすごくいいなと思いました。
西山:
春川が自分の気持ちを吐露する場面で、過去に「悪意のない過剰な気遣いがつらくて仕方なかった」っていうセリフは何かすごい考えさせられるなって感じましたね。悪意がなかったとしても、それが誰かを傷付けてしまっている可能性もあるんだなっていう風に思いました。
その後、メイン二人の懐の広さみたいなところに素直に飛び込んでいけたっていうシーンが、本当に春川の可愛いところだなって感じましたね。
あとは、その後の「髪型キテレツ兄さん」っていうワードが落差があって面白かったですね。お二人の「そこー!?」みたいな間っていうのも秀逸で、また漫画と合わせて読みながら聴きたいなと思いました。
佐藤:
ボソっとのツッコミ最高でしたよね。なるほどなーって(笑)
西山:
切れ味が良かったですよね(笑) すごい良かったです。
今回、寺島が風邪で寝込んでいましたが、風邪の引き始めの対処法や、普段から心がけている習慣などがありましたらお教えください。
佐藤:
手洗いは必ず。うがいもしてますけど特に手洗いですね。
あとはここ一年くらいなんですけど、けっこう年中冷たい飲み物を飲むのが好きだったんですけど、最近は冷たい物を極力遠ざけるようにしていて、真夏でも常温かホットコーヒーを飲むようにしています。
最近、身体を冷やすことが良くないなって思ってきていて、声も出づらいような気がするので、身体を温かい状態にしていたいなと。そうすると、免疫力も上がるのかしらって、個人的には思っているんですけど。暑がりなこの佐藤が言うのもおかしな話なんですけど(笑)
佐藤:
身体の内側を冷やさないことが風邪予防には良いのかなと思って、気を付けています。
江口:
やっぱり声優として喉が一番大切だと思っているので。
佐藤:
あはははは。江口くんが言うと何か面白いんだよな(笑) ふざけて言ってるように聞こえるのかな。
西山:
だって、どうせアルコール消毒って言うんでしょ?(笑)
江口:
そこはやっぱりその、ねえ? 消毒しないと。黴菌がいなくならないんでね。
江口:
あ、最高ですね。マイナス何度みたいなやつとか(笑)
江口:
やっぱそれを欠かしてしまうとちょっと僕は風邪をひいてしまうかもしれないですね。
佐藤:
江口くんが風邪ひいたって聞いたことねーもん。全然聞いたことないですね。
江口:
「久しぶりに休みだー」ってなると、クって39℃とか40℃とか最高潮まで熱が上がって急激に下がるので、休みの間に風邪をひいて人知れず治ってっていうのが多いですね。
楢崎が風邪ひいた時「かつ丼食べれる」って言ってましたけど、僕もそのタイプで、風邪をひいたらとにかく精が付く物を食べてお腹いっぱいにするみたいな。好きなラーメンとかチャーハンとか、身体に絶対ダメだろみたいな物を食べてテンションを上げるっていう、絶対にやっちゃいけないことをやってますね。どっちかって言うと、僕は精神が大事で自分の精神がこう何か嫌だなって感じたら身体も嫌だなってなっちゃいそうで、そういう用法で今まで生きてきてしまったので(笑)
江口:
あははは。もちろんそうじゃない部分もいっぱいありますけども(笑)
佐藤:
シンプル! 大事だね。行ける時に行くのが。
西山:
即行って診てもらって、ちょっとでも不安を取り除きつつ、さっき江口さんが言ってた爆食い、僕もめちゃくちゃするんですよ。
西山:
病院に行った帰りにスーパーとかで思いっきり買いまくって、それをぜんぶ枕元にラインナップして食べては寝、食べては寝みたいな。お腹いっぱいになったらすぐ寝れるんで、それを繰り返してそれで気付いたら何か治ってるみたいな。普段、あんまり爆食いみたいなことしないんですけど、風邪の時くらいっていう罪悪感がない時にしたいっていう、ある意味ご褒美みたいなところがありますね(笑)
知羽と春川は楢崎の眼鏡が変わったことにすぐ気が付いていましたが、ご自身は相手の髪型やファッションの変化にすぐ気が付くタイプですか? もしくは、ご自身はすぐに気が付いてもらえますか?
佐藤:
髪の色とか眼鏡とか、けっこう相手の変化には気付くタイプだと思ってるんですけど、僕自身はまあ他人には気付かれないっすね(笑) 髪型どうしようが、眼鏡を変えようが、全然気付いてもらえないですね。
でも本人全く変わってないだろうって思ってるんですけど、いっちばん言われるのは、ひと月ぶりくらい前に会った方には必ずと言っていいほど「佐藤さん、焼けましたね。どこか行きました?」って必ず言われるんですよ(笑)
佐藤:
:どこにも行ってないんですよ? 都内から出てないのに、十人いたら七・八人に、「佐藤さん、焼けましたねー」って年がら年中言われるんですよ。
佐藤:
「どこか旅行ですか?」って、まったく都内から出てないんですけどっていう(笑) そんな感じです(笑)
江口:
まったく気付けないっすね。普段何見てるんだろうって思う(笑)
僕は激しく見た目が変わるんで、金・ピンク・シルバーで今は黒髪ですけど、急激な変化があるんで、とりあえず「どうしたんですか?」とは言われますね。
西山:
僕は気付くタイプですね。でも人に言って伝えるか伝えないかはすごい考えますね。気付いたけど言わないでおこうかみたいなところはありますね。
でも、僕自身は気付かれたい派ですね。「何か違ったところ気付きませんか?」って自分からすぐに言いますね。「全身見てください」って(笑)
西山:
以前、江口さんに「僕のことを見て何か気付くことはありませんか?」って訊いてみたことがあったんですよ。その時、けっこうダイエットに成功して痩せたんですよ、わりと。なんですけど、その時に江口さんが言ったのは、「あ、傘ボロボロだね」って。
佐藤:
[fourth]ということで、4作目ともなりますと作品と一緒に歩んできた感がどんどん強くなって、もうなくてはならない感じの片割れみたいになってきた感じの楢崎さんたちなので(笑)
きっとこれからも彼らの周りとか、彼らの内側でも色々なことが起きると思いますので、皆
さんと一緒に見届けたらなと思っております。また近いうちに会えると思います。それまでお元気で!
江口:
皆様の応援のおかげで、我々もこうしてまた声を当てることができました。ありがとうございます。
ここまで長く共に歩める作品というのもなかなかないので本当にありがたいなと。自分の中でも長く演じ続けられるということがすごく嬉しく思っています。
その中で色々と自分以外のその他のことも勿論動いていますけど、変わらない部分と変わっていく部分みたいなものをまた作品の中に落とし込めるというのは非常に楽しく嬉しいことなので、これからもまたぜひぜひこうやって声を当てる機会があれば嬉しいなと思っています。
よりたくさんの多くの方にこの作品を楽しんで頂きたいなと思っておりますので、引き続き応援、そして布教をよろしくお願い致します!
西山:
僕自身、改めて今回原作を読ませて頂いて、やっぱり空気感がすごく素敵で、引力というか引き寄せられる作品だなと改めて感じました。
そして、それぞれのキャラクターの関係性というものがどんどん、さらにさらに深くなっているんだなと感じていて、さらにこの作品の勢いっていうものを感じていますので、そこに声を当てさせて頂けるっていうのが本当に幸せだなと思っています。
今回、僕が声を担当している春川くんがまた新たな一歩を踏み出していて、またその先っていうものがすごく見たくて仕方がないです。
この作品の中で春川くんが歳を重ねていく中でどういう風に変わっていくのか、この先も見ていきたいなと思っていますので、皆さんこれからもどうか温かい応援をよろしくお願いします。