東京漫画社レコード

いつも言っているかもしれませんが、あまりにも収録がスムーズに進んでいくもので、今年もまた一枚作品を重ねましたね、という気持ちです（笑）本当にこの作品はこんなにも人の心を穏やかにかつ優しく抉ってくるのかと思い、毎度作品を読むこと、お芝居を考えることが楽しみになっています。とても楽しい時間でございました。ありがとうございます。

本当に毎回「空気感」の話をするわけですけれども、漫画の中での余韻と、ドラマCDの中での余韻は、「句読点」一つどう表現するかまでこだわっているのだろうなと思いました。やはり「間」は無限大で、作ろうと思えばいくらでもできると思うのですが、そこを見逃さずに一つ一つ作っていくというところが、ドラマCDを毎回作る意味に繋がってくるのかなと思うので、今回もそれを感じられて非常に楽しかったです。

僕は小学三年生の頃に習字を習っていました。ですが、「あなたは字が汚いから習字をやりなさい」って言われたような気がして実はあんまり本気で取り組んでなかったんですよね（笑）大人になった今の方が、習字などに興味を持っていますね。ただ、今興味を持ちだしている根底は幼少期にやらせてもらったからなのかなと思います。今は書店で売っている字をキレイに書ける練習ができる薄い教材のような物からチャレンジしてやっています。あとは写経に興味があります。

江口：今？（笑）

年賀状とか書くときに筆ペンを使いたい派なんですけど、そういうのが出来ると大人としてちょっと魅力的なのかなと思って、ゆくゆくは筆ペンなどに挑戦してみたいですね。でも一番は語学を勉強したいです。英語をずっとやりたいなと思いながら今に至っています（笑）

そういうことありますよね（笑）

本当にやりたいんですよ！（笑）業界の周りの方でバイリンガルの人がいらっしゃるので羨ましいです、憧れます。

僕は子どもの頃は何も習ってなかったですね。何をやらせてもすぐ飽きるし続かないし、したいことがないみたいなタイプでしたね。でも、絶対に当時の自分はやらないでしょうけど、ピアノとかやっていたら面白かっただろうなとは思います。妹はピアノを習っていて、その習い事に一緒についていって見学をしていたんですけど、やっぱり面白くなかったし、興味がなかったから「自分もやりたい」とはならなかったですね。その時に興味を持てる自分だったら色々楽しさの可能性みたいなものが広がっていたのかなとは思います。好きな曲を弾くとか、そういうのって楽しそうなので。今からやろうとは思わないけど羨ましいなとは思いますね。

たくさんキャラクターがいらっしゃいますけども（笑）

…でもやっぱり兄貴（楢崎元成）に相談したいかも！僕はどうしても楢崎視点になってしまうんですけども、近しい人間であろうが、職場の人間であろうが、多分彼の下す価値判断とかジャッジって余程のことがない限りぶれない、フラットな目線で話を聞いてくれそうな気がするので、楢崎兄に相談したくなってしまうのではないでしょうかね。楢崎兄か…寺島母。

（笑）

寺島母に相談したら、「俺こんなことで悩んでいたのかー」みたいな気持ちになれそう（笑）

僕はそうですね…うーん…元々悩みを相談することがないんですよね…。悩みは常にあるんですけど、それを自分の中で熟成させるのが好きなんです。人に相談してしまうと、本当にそれって俺のたどり着く答えなのだろうかって疑ってしまう自分がいて、過去に悩んでいたことをエピソードトークとして話すことは全然大丈夫なんですけど、現在進行形で抱えている悩みは自分の性格上、あまり誰にも相談しないかもしれないですね。折角の人生の楽しみだしなみたいな（笑）常に苦悩と苦痛の連続が人生だと思うから、生きているからにはそれを十二分に味わいたい（笑）小さい頃からそうでしたね。

そうなんだ。

だから色々と自分で勝手に決めちゃうので親としてはビックリしちゃうっていう、何を考えているのかよく分からないみたいで。

でも自分の中では熟考した上での答えなんだもんね。

そうなんですよ。でもやっぱ他の人からすると急らしいですね。相談っていうのはある意味、助走の期間を見せる行為だから、知ってもらうためには必要なことなのかもしれないけど、その過程がすっぽり抜けるタイプなんですよね。だから相談はしないです！

収録のスケジュールを頂くたびに「またこの機会がいただけた」という意味で本当に嬉しくかつ、大事に演じさせて頂いております。今回のお話は、お互いがお互いを思い合っているからこそのすれ違いみたいなものだったり、楢崎と寺島二人の話だけじゃなく、周りの登場人物それぞれのちょっとした心の隙間や人生みたいなものを垣間見たときに共感だったり、こういうときに悩んでいたんだな、こういう風に感じていたのだなということを見せてもらえるような、たくさんの物語が詰まった「eighth」だったのではないかなと思います。原作コミックスのベタの中のみのりさんのスンっていう座り姿とか見ると「あっ！」って色んな感情がよぎったりもすることもあるので、そういったものがドラマCDになったときに皆さんの心にまた別の彩として受け取ってもらえたらいいなと思っておりますのでお楽しみいただけたら嬉しく思います。ありがとうございます。

今回「eighth」ということで、本当に毎回言っているのですが、本当に長い間お世話になっている作品で、それはやっぱり聴いてくださっている皆さんがお声を上げてくださっているからこそ、先生が描き続けて下さっているからこその続きだと思います。皆さんが本当にずっとこの世界観に浸っていたいという気持ちが色んなところに派生して伝わってからの僕らのお仕事なので、素直にご縁に感謝しています。毎回演じるのが楽しくて、ある意味、我々は色んな現場で様々な作品と出会ってそれぞれの年の重ね方をしているわけですけれども、それを持ってきてサトタクさんに「もっとこういうことも出来るようになりましたよ！」みたいな感じでぶつける瞬間が自分の中で楽しみの一つになっています（笑）

（笑）

十年ってなってくるとね（笑）やっぱり僕の中でも色々な色づき方しているわけですし、そういうものをやらせて頂けるいい場所だなというのを凄く感じるので、今回もそういう思いを詰め込んでドラマCDを制作させて頂いたので、是非とも原作と合わせまして十二分に楽しんで頂きたいなと思っております。

今回の栗栖はすごくいいポジションですよね（笑）初期の彼からは考えられない成長をしているというか、でも元々色んなことをよく見ている人だろうなとは思っていたのですが、彼と共に歩んできて今回が一番おいしいのではないかと、今の栗栖だったら飲みに行きたいなと思いました（笑）友達になれそうな感じがして。今回は、より栗栖のことが好きになったエピソードでした。なので、とても楽しかったです。もちろん、だからといって必要以上に良い人ぶるわけでもなく、一応自分的には二か所、柊真くんに「諦めた方がいいよ」とスパッと言うところと、寺島に対して「同じことしてるって気付いてる？」っという部分だけちょっとキメて、栗栖の新たな一面というか、ちゃんとしている部分もあるぞというのが出せればいいなと思いながら演じていました。今回の栗栖に対するこの感情を一言でいうと「感慨深い」みたいな、我が子の成長を見るような感覚です（笑）

子どもの頃は、水泳とピアノと空手をやっていました。元々僕は小児喘息持ちだったので、お医者さんが気管支というか肺活量を高めるために「スイミングやった方がいいですよ」と仰ってたらしく、3歳くらいから始めていました。ピアノは7年くらいやっていました。楽譜はある程度は読めますけど全然弾けないです（笑）空手も一応、小学3，4年生頃に2年間やっていたのですが、全然誰にも信じてもらえないんだよな…（笑）しかも寸止めじゃなくて普通に当てる方の空手でやっていましたね。やってみたかったというかやっておけば良かったなと思うのは、器械体操とか体操系ですね。同業の方でも何人か子どもの頃に体操をやっていたって方がいらっしゃるんですけど、すごい体幹が鍛えられていて、身体を使うっていう感覚を持っている方が多い気がします。水泳もやっていて良かったのですが、体操もやっておけば良かったなと思います。あとは書道ですね、綺麗な字が書けるようになりたかったなと思います。西山さんもペン習字をやっていると聞きましたが、彼も多趣味ですよね（笑）でも宏太朗はもともと字が綺麗ですけどね。例えば公的書類とかを書いたりするときなどの為に習字はやっておきたかったですね。丁寧には書きますけどね。特別上手くはないけど自分のフォントがある方っていらっしゃるじゃないですか、それがとても憧れです。自分は子どものときの字のまま、特別下手ではないけど統一感はないみたいな感じなので、今からユーキャンで習おうかな（笑）

えー…知羽さんかな。でも範康とアレックスも相談しやすい感じがしますけど、栗栖は別にしないかな…（笑）今回の話があったとしても、飲み友達くらいのポジションで深い話はまだちょっとしないですね（笑）今回出ている6人の中で選ぶならアレックスですかね、一番相談しやすいかもしれない。他がね…楢崎と寺島がちょっと違うかなという感じなのでアレックスに相談しようかなと思います。アレックスは相談じゃなくても、旅行とか一緒に飲みに行くのも楽しそうだなと思うので、アレックス栗栖とは飲みに行ってみたいですね。

今回の栗栖は、たくさん登場するわけではないのですが、物語にとって重要な立ち位置で関わることが出来て、ここまで栗栖君と一緒に歩んでこられた先に彼の変化や成長を感じることが出来てすごく嬉しかったです。現場で伺ったのですが、今回のお話でやっと栗栖の過去の悪行を許してくれたという読者の方もいらっしゃったようなので（笑）彼も決して悪い人ではないし、きちんと友達のことを見ていて、ある意味公平な人でもあるのかなというか、友達だからと曖昧にするのではなくて、それは違うと思ったらきちんと伝えるっていう誠実さがある人なんだなと思いました。僕自身より彼のことを好きになりました。なので、ぜひ原作と合わせてドラマCDも繰り返し楽しんで頂けましたら幸いです。よろしくお願いします。

自分の収録を外で待っている時に、ちらっと柊真（山下さん）の音声が聞こえてきて、それがすごくキュンキュンしました（笑）僕、この巻数（原作9巻）での柊真が大好きすぎて、柊真の心境の変化だったり、人間としての深みを増す、その大きな一歩を見せてくれているこの瞬間っていうのが見ていてグッとくるものがありました。それを山下君のお芝居で、外から聴いていて「こういう風に表現するんだ、素敵だな」と思っていたので、僕も早く完成版が聴きたくてしょうがないなって気持ちでいっぱいです。

西山君のおっしゃる通りというか、長く続いている巻数の中でこのタイミングでこういうエピソードが入ってくるのは、ドラマの深さだなというか、キャラクター達が作品の中で生きているんだなってすごく感じましたね。我々はアンサンブル的に参加することがほとんどなのですが、その日常会話的な部分に生活感がすごく滲み出ていて、それがこの「ブルースカイコンプレックス」の世界のリアリティに繋がっているんだというのが感じられて、今回もいい巻になったのではないかなと思いますね。

僕は、書道と…。

書道やってたの⁉すてき！

書道やっていましたね（笑）小学校五年生くらいから中学校卒業するくらいまで習っていました。

ちょっと年齢が上のタイミングで始めたんだね。

そうですね、書道はやっていて良かったなと思いました。字の綺麗さとかそういうこと以外にも、畳に正座して字を書くような礼儀や作法を教わったりもしたので良かったです。あと、小学生の頃にピアノも習っていたんですけど、本当にゆるくやっていたのでもっと真剣にやっていれば良かったなってめちゃくちゃ思います（笑）楽譜も、音が下がった上がったくらいしか分からなくて誰でも分かるくらいのレベルでしかないんですけど（笑）当時は読めていたんですけど、今はもう全然弾けないですね。もっと真剣に取り組んでいればって思うことばかりです。

僕は逆に書道をやりたいんですよね。ずっと興味があって、筆もペンもですけど字を書くのってすごく難しいなと思っていて、書類に記入したり、台本に修正とか書いているときに汚いなって思います（笑）周りの環境が変わってきて封筒に文字を書く機会とか増えてきて。走り書きでも綺麗に書けたら素敵だろうなとか思いますね。

そうですよね。

数年くらい前からずっと、そういう場面で自分の名前をキレイに書けるようになりたいなって思っているんですけど、書道とかは通わないままだったので、習っていたっていうのが羨ましいです。

僕、以前ラジオの生放送をやっていた時に、ラジオが始まる前の10分間だけペン講座やるって決めていたんですよ、打合せスペースで。

すごい、えらい！

ラジオ放送局に本を置かせてもらっていて（笑）打ち合わせが終わったら10分間やるって決めて実践していたら、その時期すごく字が綺麗になりました！

そうなんだ！

やっていた時だけですけど！（笑）

やっぱり続けなきゃいけないんだね。

辞めるとダメかもしれないです（笑）字をなぞるだけなんですけど、それはすごく効果ありましたね。

身体が覚えるんだね。子どもの頃は周りでそろばんが流行っていて、皆やっているならやってみようくらいの感じで通っていたので本当に四級とかそんなレベルですけど（笑）今そろばんを出されてもできる自信がないですね。やっていたけどやっていないようなものだったので、習い事っていいなって思います。大人になってから色々やってみたいなって思いますね。

みんなテイストが違うから悩みによって相談したい相手が変わるので難しいのですが、でもごめんなさい、アレックスです（笑）

おー！

どんなタイプの悩みでも受け方が明るくて、ライトに受けながらもちゃんと考えてくれるところがありそうだなって思って。相談しやすい感じがするんですよね。人に相談するときって、自分のことだからあんまり真面目に考えられすぎても申し訳ないという気持ちが多少はあると思うんですけど、アレックスだと重く考えすぎず身軽にやってくれそうな気がするなと思いました。

僕も同じくアレックスかもしれないです。同様の意見で結構他の皆は真剣に考えてくれそうすぎるかも。

そうそう、そうなのよ！

他の人と比べるわけじゃないんですけど、アレックスも真剣に考えてくれるとは思うけど、後日「あれどうなった？」とかをあまり聞いてこなそう、その時の一つの会話として聞いてくれるっていう感じで、深追いしてこない雰囲気が相談しやすいかもって思いましたね。

確かに、ちゃんと解決するまでずっと寄り添いすぎてくれない感じがするよね（笑）

そうなんですよね（笑）心配かけて悪いなって思ってしまうから、特にチカくん（楢崎元親）とか（笑）すごい真剣に考えてくれて、思いつめちゃうんじゃないかなって心配になるので、アレックスだったら気軽に相談できるんじゃないかなって思います。

原作9巻を読んで、涙が止まらなくなってしまって、柊真の人間としてのザラザラとした感情の描写が本当にグッときて、成長というか変化が感じられたのがすごく素敵だなと思いました。あと、嫉妬しているんだっていうところに気付いた楢崎と寺島のやり取りにまたドキドキが止まらなくて、また仲良くなるんだねみたいな。

（笑）

また距離を縮めるんだね二人は、みたいなところに感動しちゃって、さっき寺島さんが仰っていた通り、この巻数まで続けてきたからこその深みがとても感じられて、この作品に参加できていることがすごく光栄だなと感じました。ぜひ、音声でも楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。引き続きブルスカをよろしくお願い致します。

本当に素敵な漫画で、西山君が涙が出てしまうくらいっていうのが分かりますね。先生の前でこんな話をするのもアレですけど（笑）やっぱり人間の描き方がすごくいいんですよね。「上手い」とかそういう言葉じゃなくて、なんか「いい」んですよ。ここに出てくる人物たちの心の描写の感触というか、言葉にするのが難しいなとは思うんですけど、でもそういう人たちが当たり前のように生きて、当たり前のように悩んで、当たり前のように繋がりあったりして、時には離れてっていう、その一部を僕らは音声で表現させて頂いて、この何気ない会話ができるということがすごく有難いし、ブルスカの世界の人たちとこうやって繋がることが出来て嬉しいなって思いました。漫画を常に見ながらアフレコしているわけではないのですが、何気ない会話の情景などが浮かんでくるって凄いことだなと思います。漫画を見ながらでも音声だけでも、どちらでも楽しめる作りになっていると思いますので、ブルースカイコンプレックスという世界の空気になったような感覚で紛れ込んで頂いて…（笑）

空気になったような（笑）

この作品を楽しんで頂けると嬉しいなと思います。何度でも楽しんで聴いてください。よろしくお願いします。

前回から久々の収録となりましたが、本編では柊真の心情や過去がしっかり描かれていたので、改めて彼と向き合うことが出来ました。収録はスケジュールの都合もあり夏生さんや栗栖さんとご一緒ではなかったのですが、それでも本作の絶妙な間や空気感とそれを作り出すセリフのお陰で、繊細な人間模様を表現できたのではないかなと思っています。

基本的にスポーツ全般が不得手なのですが、子どものころから水泳だけは飽きずに続けていました。声優活動のための心肺機能を身に着けるためだったのだ、と今は都合よく解釈しています(笑)。もし今子どもに戻るとしたら、ダンスを習いたいです。

・・・正直に回答します。みのりさんです。彼女の柔らかな雰囲気が素敵だなぁと思うので、色々喋ってしまいそうです・・・(笑)。

収録の度に、素敵な物語だなあとしみじみとあたたかい気持ちになります。それでいて不思議な引力があって、ちょっとビターというか仄暗さも感じられて一層深みにはまるというか・・・。まだまだこれからも演じていきたい役に出会えて嬉しいです。作品そしてドラマCDが続くのも、皆様の応援のお陰です。本当にありがとうございます。